ろうどくしゃ。

授業の課題だったので、しぶしぶ「朗読者(ベルンハルト・シュリンク著)」を読む。ナチス絡みだとか、残酷な愛の物語だとかいう触れ込みだけでうんざりしていたのだが、内容もやはり好みではなかった。がんばってなんとか読了。
主人公の男のヘタレぶりが異様に鼻についた。と、同じ授業をとっている友人にこぼしたところ、え?どの辺が? という反応。ああ、小、中、高の読書感想文課題を通じてなんとなく勘付いてはいたものの、自分の感覚は少しばかり常識的範囲からずれているらしい…。中学生の時に国語教師に言われた、これを感想文と呼んでいいのかしら? という言葉を思い出す。なんだかなぁ。。。あらかじめ期待されているような感想を書くのは白々しくて、でも自分の感想はなんとも無味乾燥な面白くないものでしかない。基本的に物事を考えないで生きているから、急に感想など求められても困るんです…。それを通じてもっと普段からものをよく考える習慣を身に付けろ、ということが狙いだったのかなぁ?うん、ここに書いている文章だっておもしろくもなんともないぜ。もっとこう、中身のある思考ができないものか…。
「朗読者」がなぜ世界的ベストセラーになったのかということについては疑問を感じるが、物語としては悪くないんだろうなぁ…。愛の物語、という触れ込みなのに物語の中に愛を感じられなかった自分がダメなのかも。まぁ、授業のレポートの題材としては、愛の要素なんて無用なのさ。ラブストーリーは苦手だ…。